妊娠中のかゆみ・湿疹はどうする?原因と肌ケア、受診の目安
「お腹や腕がかゆくて、夜も気になってしまう」
妊娠中は肌が乾燥したり、お腹が大きくなるにつれて皮膚が引っ張られたりして、かゆみや湿疹が出ることがあります。一方で、妊娠中に注意したい病気がかゆみとして現れる場合もあるため、症状の出方を見て相談先を選ぶことが大切です。
この記事では、妊娠中のかゆみでよくある原因、家でできる肌ケア、産科へ早めに連絡したいサインをまとめます。つらい症状があるときは、自己判断で薬を使わず、まず産院へ相談してください。
妊娠中にかゆみや湿疹が出やすい理由
妊娠中はホルモンや血流、体型が変化します。肌が乾燥しやすくなるほか、お腹や胸が大きくなることで皮膚が伸び、刺激に敏感になることがあります。汗や衣類のこすれ、洗浄料や化粧品が刺激となる場合もあります。
かゆみの原因はひとつではありません。妊娠に伴う皮膚の変化のほか、アトピー性皮膚炎などの持病、感染症、薬による発疹なども考えられます。見た目だけで原因を特定するのは難しいため、症状が強い・長引く・広がるときは医療機関で相談しましょう。
家でできる肌への負担を減らす工夫
症状が軽く、産院から自宅で様子を見てよいと言われた場合は、刺激を減らすケアを試せます。
- 入浴や手洗いは熱すぎるお湯を避け、肌をこすらず洗う
- 香料や刺激の強い洗浄料を避け、すすぎ残しがないようにする
- 入浴後は肌が乾ききる前に、普段使って問題のない保湿剤を塗る
- 汗をかいたら、やわらかい布で押さえるように拭き、着替える
- 肌に当たる衣類は、締めつけや摩擦が少ないものを選ぶ
- かゆい部分は冷たいタオルなどで短時間冷やし、かき壊しを防ぐ
保湿剤や衣類を変えても改善しない、眠れないほどかゆい、皮膚に傷ができているときは、健診を待たずに相談してかまいません。
薬を使うときは産科か薬剤師に確認
市販のかゆみ止め、塗り薬、飲み薬でも、成分や使う部位によって注意点が異なります。妊娠前から使っていた薬や家族の薬を自己判断で使わず、商品名や成分がわかるものを手元に用意して、産科または薬剤師へ確認しましょう。
受診時は、妊娠週数、かゆみが始まった時期、湿疹の場所や広がり、使ったスキンケア用品・薬を伝えると診察の助けになります。妊娠中の薬については、妊娠中の薬の確認方法と相談先も参考にしてください。
こんなかゆみは早めに産科へ連絡
次のような症状があれば、次の健診まで待たず、かかりつけの産科へ連絡してください。
- 発疹が目立たないのに、全身や手のひら・足の裏が強くかゆい
- 夜にかゆみが強くなり、眠れない・日常生活に支障がある
- かゆみが続く、急に強くなる、範囲が広がる
- 皮膚や白目が黄色っぽい、尿の色が濃いなどの変化がある
- 胎動を感じる時期に、いつもより明らかに胎動が少ない
- 発熱や体調不良を伴う、発疹が急速に広がる、水ぶくれやただれがある
妊娠中期から後期に、発疹がほとんどない強いかゆみが出る場合、妊娠に伴う肝臓の病気などを確認するため血液検査が必要になることがあります。症状だけで診断はできませんが、産科へ早めに連絡して指示を受けましょう。
呼吸が苦しい、顔や舌が急に腫れる、意識が遠のくなど急な症状がある場合は、救急要請を含めて速やかに対応してください。
よくある質問
Q. お腹がかゆいのは、皮膚が伸びているからですか?
皮膚が伸びることや乾燥が関係する場合はありますが、それだけとは限りません。保湿しても続く、発疹が広がる、強いかゆみがある場合は産科へ相談してください。
Q. かゆみがあると赤ちゃんに影響しますか?
肌の乾燥などによるかゆみが、直ちに赤ちゃんへの影響を意味するわけではありません。ただし、妊娠中の病気が隠れていることもあるため、強いかゆみや発疹のない全身のかゆみは早めに相談することが大切です。
Q. 皮膚科と産婦人科のどちらへ行けばいいですか?
まずは妊娠週数や妊娠経過を把握している産科へ連絡し、受診先を相談すると安心です。皮膚科を受診する場合も、妊娠中であることと週数を必ず伝えましょう。
まとめ
妊娠中のかゆみや湿疹には、乾燥や皮膚の伸び、刺激などさまざまな原因があります。刺激を減らすスキンケアをしながら、つらい症状は我慢せず相談しましょう。
- 熱いお湯やこすり洗いを避け、保湿と汗対策をする
- 市販薬や以前の薬を自己判断で使わず、産科や薬剤師へ確認する
- 発疹のない手のひら・足裏の強いかゆみや黄疸などは、早めに産科へ連絡する
- かゆみが続く、悪化する、眠れないときも相談する
参考にした情報
※この記事は一般的な情報をまとめたもので、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や妊娠経過に不安がある場合は、かかりつけの医師・助産師へ相談してください。
