出産が近づいたら何をする?陣痛・破水の見分け方と入院準備
予定日が近づくと、「これは陣痛?」「破水したらどうすればいい?」と急に心配になることがありますよね。
お産の始まり方は人それぞれです。落ち着いて行動するために、分娩施設へ連絡するサインと移動方法、入院時に必要なものを家族と共有しておきましょう。
出産予定日は「目安」
出産予定日は妊娠40週0日にあたる日ですが、必ずその日に生まれるわけではありません。健診で妊娠週数と赤ちゃんの状態を確認しながら、主治医と今後の方針を相談します。
予定日が近づいたら、分娩施設の電話番号、夜間入口、移動手段を再確認してください。産院によって「何分間隔の陣痛で連絡するか」などの指示が異なるため、自分の施設の案内を最優先にします。
陣痛と前駆陣痛の違いは?
出産につながる陣痛は、一般に子宮の収縮が規則的になり、間隔が短くなったり痛みが強くなったりします。前駆陣痛は間隔や強さが不規則で、休むと落ち着くことがあります。
ただし、自分で完全に見分けるのは難しいものです。痛みや張りを感じたら、始まった時刻、続いた時間、次に始まるまでの間隔を記録しましょう。迷ったときは、決められた間隔になるまで我慢せず分娩施設へ電話してください。
破水かもしれないとき
破水は、温かい水が一度に流れる場合だけでなく、少量ずつ漏れて尿やおりものと区別しにくいこともあります。
破水が疑われるときは、次のように行動します。
- 清潔な生理用ナプキンを当てる
- 流れた時刻、量、色、においを確認する
- 入浴やシャワーはせず、すぐ分娩施設へ連絡する
- 医療機関の指示に従って移動する
自分で判断できない場合も連絡してかまいません。緑色・茶色っぽい液体、出血を伴う、胎動が少ない、赤ちゃんの一部やへその緒のようなものが見える場合は、緊急性があります。無理に触らず、救急要請を含めて指示を受けてください。
出血や胎動の変化にも注意
出産前に少量の血が混じったおりものが出ることがありますが、出血を「おしるし」と自己判断するのは危険です。
- 生理の多い日ほどの出血、または増え続ける出血
- 強い腹痛やお腹の硬さを伴う出血
- 胎動がいつもより明らかに少ない・感じない
- 強い頭痛、見え方の異常、息苦しさ
こうした症状は、時間帯にかかわらずすぐ分娩施設へ連絡してください。大量出血、意識障害、けいれん、強い呼吸困難では救急要請を検討します。
電話で伝えるとよいこと
慌てたときも伝えられるよう、メモを入院バッグへ入れておくと安心です。
- 氏名、診察券番号、出産予定日、妊娠週数
- 初産か経産か
- 症状が始まった時刻
- 陣痛の間隔と続く長さ
- 破水・出血の有無、量、色、におい
- 胎動がいつもどおりあるか
- 自宅から病院までの時間と移動手段
病院へ向かう前に電話するよう案内されている場合は、直接行かず連絡を入れましょう。
入院バッグに入れておきたいもの
必要な物は施設によって異なります。産院のリストを確認し、妊娠後期に入るころから少しずつ準備しましょう。
手続き・連絡に使うもの
- 母子健康手帳
- マイナ保険証または健康保険証
- 診察券、入院書類、同意書
- 現金や利用可能な決済手段
- スマートフォン、充電器
- お薬手帳、服用中の薬
入院中と退院時に使うもの
- 前開きの寝衣、下着、産褥ショーツ
- 洗面用品、タオル、室内履き
- 飲み物をとりやすい容器
- 退院時の赤ちゃんの服、おくるみ
- 車で帰る場合は、取り付けを確認したチャイルドシート
紙おむつ、産褥パッド、赤ちゃんの衣類などが用意される施設もあります。重複して持ち込まないよう事前に確認してください。
家族と決めておくこと
- 昼・夜・休日それぞれの移動手段
- 上の子やペットを預ける相手
- 付き添い・立ち会い・面会のルール
- 家族や職場へ連絡する順番
- 退院後の食事、洗濯、買い物を担う人
- 緊急時に入院バッグを持ってくる人
タクシーを使う場合は、地域の陣痛タクシーや予約方法を調べておくと安心です。妊婦さん本人が運転して病院へ向かうのは避けましょう。
出産方法の希望は相談しながら
経腟分娩、帝王切開、無痛分娩など、出産方法にはそれぞれ条件やリスクがあります。希望があれば早めに伝えつつ、お母さんと赤ちゃんの状態によって計画が変わることも知っておきましょう。
バースプランは「必ず予定どおりにする計画」ではなく、大切にしたいことを医療者と共有するためのものです。説明をどう受けたいか、誰にそばにいてほしいか、産後の授乳をどう考えているかなども相談できます。
まとめ
出産のサインは突然始まることがあります。迷ったときにすぐ連絡できる準備が、いちばんのお守りです。
- 陣痛の連絡基準は分娩施設の指示を優先する
- 破水が疑われたら入浴せず、ナプキンを当ててすぐ連絡する
- 多量の出血、胎動減少、強い痛みは我慢しない
- 入院バッグと必要書類を早めにまとめる
- 移動、上の子、退院後の生活まで家族と共有する
わからないときに電話することは、決して迷惑ではありません。自分で見分けようと抱え込まず、分娩施設の助産師や医師を頼ってくださいね。
参考情報
※この記事は一般的な準備と受診目安をまとめたものです。分娩施設から受けた個別の指示を優先してください。